Altium Designer ERC / DRC  レポート機能  アルティウムデザイナーのチェック機能について
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Connection MatrixError Reporting ERC_Set.html

俗に言う、ERCのディフォルトの設定を理解し、目的にマッチしたカスタマイズをしてください。

Single Pin Net Report  

Single Pin Net Report (メインメニュー>レポート>Single Pin Net Report)から実行
このレポートコマンドは、シート内での未接続ピンネットを検出しレポートします。(テキスト形式)
生成したレポートファイルは、オープンされず、プロジェクトに追加されるだけなので、
プロジェクト> Generated > Text Documents > ファイル名.REPファイルをオープンして確認してください。
注意が必要なのは、ピンにワイヤーやネットラベル、ポートが接続されていてもシングルピンネットとして検出します。
必ず、コンポーネントのピンに接続されている必要が有ります。
入力抵抗やダンプ抵抗、カップリングコンデンサや出力コンデンサの部分で、レポートされる事があります。
コンパイル後のワーニングやエラーの発生の有無を確認してください。接続は正しい場合が多く有ります。
この時のメッセージは、(参考回路図1−1 PDF SchDoc
 Single Pin Net Reportでは、Net \RESET has only one pin (Pin R2-2)
 コンパイラーでは、[Warning] Compiler Net \RESET has no driving source (Pin R2-2)
と為りますが、それぞれの意味が少し違います。
前者は、接続先の無いフローティング状態を報告しています。
後者は、信号元が無い入力ピンが存在すると警告しています。
目的によって、有益なレポートにも為りますが、無視してしまいがちな情報かもしれません。
いずれの場合も、ネットリストには影響を与える程の問題では有りません。
単なるワーニングですが、端末の処理はキッチリと処理することをお勧めします。

ERC未接続ピン(Unconnected)
(Connection Matrix タブ)

 

ERC未接続ピン(Unconnected)
(メインメニュー>プロジェクト>プロジェクト オプション(O)...>Connection Matrix タブ>Unconnected列)から実行。
この設定は、オブジェクトのピンにのみ適用されます。
ディフォルトでは、入力に対し信号減(ドライブピン)が存在するか否かを検出します。
入力ピンは、コンパイル時に
 No Driving Source〔Pin Ref-PinNo.〕の様に[Warning]として、Messageパネルに出力されます。
 また、使われていないパートも、コンパイル時に
 Component Ref-Name has unused sub-partt(No.)の様に[Warning]として、同様に出力されます。
 当然ですが、ピンの属性がパッシブや出力系のものは、警告が出力されません。

 オープン入力ピンのコンパイル時の[Warning]メッセージを抑止するには、
 入力ピンに、No-ERC ディレクティブを配置すると、[Warning]のメッセージは出力されなくなります。
 但し、ERCチェックもされなくなってしまいますので、注意が必要です。
 また、ライブラリ作成時に、電気的属性をパッシブにしてしまう方法も有りますが、
 ERCチェックもされなくなってしまいますので、注意が必要です。

入力以外のピンも監視対象にすると、全ての未接続を監視する事が出来ます。(Connection Matrixの変更例
この設定では、全ての未接続ピンは、ワーニングに為ります。
このままでは、コンパイル後にワーニングのヤマに為ります。
作図の時に意識して空きピンの処理をする必要が有ります。
 ・ 使わないパートの入力ピンは必ず処理する事。これは電気的にも必要な処理です。
  入力はGNDに接続、出力にはNo ERCシンボルを配置します。
  Op-Ampの場合は、+入力はGNGに接続、−入力は出力と接続し100%フィードバックすると一石二鳥です。
 ・ コネクタなど能動ピンでも使わないピンには意識してNo ERCシンボルを配置します。
 ・ 使わない出力ピンにも意識してNo ERCシンボルを配置します。

(参考回路図1−2 PDF  SchDoc
端末の処理はキッチリと処理することを強くお勧めします。

     

■ レポートコマンドの ’Single Pin Net Report’ と ERC未接続ピン(Unconnected)検出のとの違いについて理解しエラーの解析を行ってください。


PCB ルールと制約条件編集[mm] DRC_Set_000.html

俗に言う、DRCの設定です。ディフォルトの設定と4層板のテンプレートの内容です。
リアルタイムでのDRCチェックを行うと最終的には時間短縮になります。
スクリプトを記述することで、例外処理が可能になります。

 

Altium Designerの強力なチェック機能やレポート機能を理解し活用する為に、目的にマッチしたカスタマイズをして下さい。

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